不妊治療のいろいろ

不妊治療を開始して、2年が過ぎた。

不妊って言葉。他人事だと思っていた。通院すれば、意外にすぐ妊娠できるんじゃないかって思っていた。通い始めると始まるあれやこれやの検査。そして、自然妊娠できる可能性は2%以下という現実。

体外受精って他人事だと思っていた。でも、体外受精すれば妊娠してできる!って簡単に考えていた。現実は甘くない。


妊娠判定の前に結果はわかっていた。体は生理になる感覚そのもの。病院へ行く前に何度も、残念でした…と先生から告げられる言葉をイメージ。泣かない。泣いてはいけない、絶対に。そう言い聞かせた。

看護師さんが採血をする。言葉かけが優しすぎて、もう泣きそうになる。結果がわからなければ、もしかしたらっていう僅かな希望を明日も持てるのに。今日でその儚い希望も終わり…。

名前を呼ぶ看護師さんが、いつもより暗い表情に見える。部屋を入る前から話しかけてくる先生がまだ、何も言わない。もう、それだけで十分だ。

次のクールの話をされるが、この治療にゴールは見えるのだろうか…。